愛犬が想像妊娠(偽妊娠)した時の適切な対応
愛犬が想像妊娠!?
ある日、交配したわけでもないのに、愛犬が妊娠したかのような症状を見せて、驚いた事はありませんか?
もしかすると、それは想像妊娠かもしれません。今日も一緒に考えていきましょう。
犬の想像妊娠ってどんな感じ?
正直なところ、「犬が想像妊娠?」と、ギョッとされる方も多いと思います。
ですが、偽妊娠や疑似妊娠と呼ばれる症状に陥る雌犬は、存在します。その時、犬の身体にはどのような事が起きているのでしょう。
犬の生理(ヒート)では、生理の血が止まってから排卵が起き、そこから7~10日間にわたる発情期が始まります。この期間に交配が行われると、妊娠する事になります。
発情期が終わってから60日前後の期間を、発情後期と呼びます。
この期間中は、まだ妊娠を助ける働きをする黄体ホルモンの分泌が止まらないので、多くの雌犬の身体は、赤ちゃんを待っている状態になってしまいます。
偽妊娠が起こると、犬の身体と行動の両方が、子育ての準備に向かいます。
身体の面では、いわゆる悪阻(つわり)による嘔吐や食欲不振、その他の不調の為に、胸のムカつきを抑えようと草を食べたがったり。また逆に、食欲旺盛になったり。
行動の面では、悪阻の不快感から苦しい声で鳴きはじめたり、タオルや新聞紙を使って巣作りを始めたりもします。
ストレスから落ち着きを失い、分離不安を抱く事もあれば、攻撃的になる事、外部との接触を嫌がって、散歩に行きたがらなくなる事もあります。
赤ちゃんを持っていると錯覚している期間は、想像上の妊娠期間だけではなく、想像上の出産後も続く事があります。
ぬいぐるみや、時にはボール等のオモチャ等を、自分の子どもだと錯覚して授乳しようとしたり、抱きかかえたまま片時も離さなくなる等の行動を起こす事もあります。
いきなりだと面食らう方もいりゃっしゃるかと思います、では犬の想像妊娠、どうすればいいのか、次からもっと深く考えていきましょう。
犬の偽妊娠対策って、どうしたらいい?
犬の偽妊娠には、パッと効くような対処法はありません。
生理をめぐるホルモン・バランスの移り変わりから起きる症状なので、黄体ホルモンの分泌のスイッチを押し生理を無くす為に避妊手術を行ってあげる事が、有効な偽妊娠対策だとされています。
偽妊娠だけなら、黄体ホルモンの減少とともに収まる事の多い生理現象と言えそうですが、偽妊娠が病気を誘発する可能性には、注意しておいてあげなくてはなりません。
例えば、偽妊娠によって母乳が出るようになった犬が、自分で自分の乳を舐めてしまって、乳腺炎を起こしてしまったり、生理の度に偽妊娠を繰りかえす事で、子宮内膜にも悪影響を与える事があります。
乳腺炎がひどくなると、発熱したり、しこりができたりします。乳腺炎が起きた場合の対処としては、洋服を着せて舐めさせないようにする等の対応が必要です。乳腺腫瘍についても注意した方が良いでしょう。
この事が、子宮の中に膿のたまる子宮蓄膿症を誘発してしまう事があります。
子宮蓄膿症にかかった犬は、食欲の低下、下痢や嘔吐、脱水症状等の症状を引き起こし、乳腺から膿汁が出るようになります。この子宮蓄膿症を放置すると、最悪の場合破裂し、腹膜炎を引き起こします。
そして、出産経験がある犬もまた、偽妊娠を起こしやすいと言われています。
偽妊娠が癖になってしまっている犬や、交配の予定がない犬には、リスクを回避する為にも、早めに避妊手術を受けさせてあげた方が良いかもしれません。
状況に応じて適切な対応をしてあげる事で、犬も飼い主も、精神的・身体的に楽になる事ができます、参考にしていただけますと幸いです。
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