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仰向けになる犬の気持ちと注意すべき点

仰向けになる犬の気持ちと注意すべき点

仰向けになる犬の気持ちと注意すべき点

 初めて会ったばかりなのに無防備に仰向けになってお腹を見せてくれる人懐っこい犬に出会ったことはありませんか?愛犬が開放感からなのか仰向けになって寝ている姿を見かけたことはありませんか?そもそも犬はなぜ仰向けになるのでしょうか?
 ここでは犬の仰向けについてご説明します。

① 犬が仰向けになることに何か意味はあるの?

 元々犬は警戒心の強い生き物です。お腹は毛が薄く、皮膚も柔らかいので、攻撃されたら困る部位としてなかなか見せない箇所です。
 それなのになぜ、仰向けになったりするのでしょう。

仰向けになる理由は、野生の場合は、仰向けになることでリーダーへの信頼と服従を示したり、犬同士の喧嘩で、降参、負けを認める行為とされていますが、家庭で飼われている場合は、飼い主や家族との信頼関係や主従関係で仰向けになるとされています。飼い主をリーダーと認め、飼い主が大好きだという気持ち、飼い主を信頼しているという姿勢を、仰向けになることで、体いっぱいに表現しています。

 仰向けになっている時、しっぽはどうなっているでしょうか。
 知らない人や初めて会った犬の前で仰向けになり、しっぽをお腹のほうに巻き込んでいる場合は、知らない人の威圧感や出会った犬の体の大きさに驚いて、自分は敵ではないと体で表現している緊張状態にあります。
 もし、慣れ親しんだ飼い主や家族の前でしっぽを巻き込んでいるのであれば、その直前に何かを注意したり、怒ったりしたからかも知れません。もしそうだとしたら、怒られたことを反省しているポーズです。

時として、飼い主の言うことを聞かなかったり、傍若無人な態度を取っったりする犬に、主従関係をわからせるためしつけの一環で仰向けを教えることもあります。仰向けにさせ、飼い主がリーダーであることを誇示することで、言うことを聞くようにします。
その際、いきなり仰向けのポーズをさせても、犬は今まで取ったことのない無理なポーズに驚いてしまい、仰向けにならなかったり、警戒心が強い犬の場合は嫌がるだけでなく、暴れる、怒る、唸る、吠える、噛むといった行動に出ることがあります。警戒心の強い犬は仰向きになることを避るものです。
仰向けにする方法は、側頭部や背中に手を当てて、仰向けのポーズを教えてあげることから始まります。その時、暴れたり、噛まれたりすることを避けるために、どちらか一方の手で、前足を押さえるようにします。「動きを封じ込めるようにする」と表現したほう分かりやすいでしょうか。前足の動きを封じることで、反動で起き上がろうとする行為を押さえることができます。

 また、子犬の場合は、仰向けになりながら甘噛みをするときもあります。これは、飼い主への完全なる甘えのしぐさです。
 かわいい行動でもありますが、甘噛みを許してしまうと、飼い主をリーダーと見ることができなくなって、同等もしくは自分のほうが上と勘違いするので、甘噛みはやめさせましょう。
 そして、ほんの少しでも仰向けになることができたら、ほんの少しでも仰向けのポーズに近づくことができたら、褒めてあげましょう。仰向けになるトレーニングを重ねることで、仰向けになると飼い主が喜ぶ、褒められると犬は認識し、学んでいきます。
 普段から抱っこをされることが大好きな犬の場合には、抱っこのポーズから仰向けのポーズへ誘うこともいいかもしれません。飼い主の膝の上で仰向けのポーズを教えれば、飼い主のぬくもりを感じることができるので、安心してポーズを覚えてくれる可能性は高いです。

 このしつけの目標は、仰向けの状態でお腹を撫でることを許し、リラックスして寝るようになることです。
 犬の芸の一つとして仰向けのポーズをとらえてみるのもいいかもしれません。犬にとっては、仰向けのポーズできたら褒められる、喜んでもらえる、おやつをもらえるから、うれしい。飼い主としては、コマンドで言うことを聞く、状況に応じた行動をとらせることができるという誇りを感じることができる。そういった、気軽な気持ちから始めてみてもいいかもしれません。

 仰向けになる事を覚えさせるメリットは、飼い主がリーダーだと認識させるほかに、お腹まわりや足の側面の病気を早期発見できるようになることがあります。
 犬は普段、四足で歩いていたり、伏せのポーズをしているので、お腹周りや脇の下、足の側面は、異常が発見しにくい部位と言えます。皮膚炎が起きていたり、腫瘍による異物やふくらみが出来ていても、これらの部分では発見が難しく、重症化してから気が付くことが多いのです。犬の健康管理のためにも、ぜひ仰向けのポーズを覚えさせましょう。


② 仰向けにするとき、注意するべきことって?

犬種によっては、仰向けのポーズを長時間キープさせたり、急に教え込まない方が良い場合もあります。長

 パグやシーズー、フレンチブルドックなど鼻先が詰まった短頭首犬は、鼻腔が狭く、鼻腔から口頭、のどの入り口や奥の上部気道が詰まりやすいので、気管虚胱を誘発しやすいと言われています。

 また、ダックスフントやコッカ―スパニエル、ペキニーズ、シーズー、柴犬、パピオン、ビーグル、プードルなどの軟骨異栄養症の犬種は骨格の作り上、長時間の体を反らせるポーズには向かず、腰を痛め、ヘルニアを誘発すると言われています。

 犬が仰向けになって寝る理由は、その場所が安心で、気を抜くことができるやすらぎの場所だからです。
 でも、そんな風にゆったりくつろぎながら仰向けに寝る中で、不意にくしゃみや咳をした時、鼻水やタンが詰まって食べたばかりの餌やおやつを吐くこともあります。
 仰向けになって寝ているとき、いつもと違うイビキのかき方をしていたり、呼吸が荒くなったりしているときは、その姿勢から気管が狭くなり、息苦しさを感じていることが考えられます。

③ もしかして仰向けしながら遊んでいる?

 仰向けになって、お気に入りのおもちゃに体をこすりつけるかのようにくねくね動いたり、背中がかゆいみたいに、床やカーペットに体をうねうねこすり付けたり、仰向けになって足をバタバタ動かしたり。また、散歩の途中でいきなり地面に仰向けになりゴロゴロし出したり、かまって欲しいみたいに手足を飼い主にさし伸ばしながら、じゃれるような行動を取ったり。犬が、このような行動をすることはありませんか?

 それは犬自身が仰向けになりながらおもちゃで遊ぶ楽しさ、散歩に行ける面白さ、飼い主のそばでリラックスしている心地よさを体いっぱいで表現していると考えられています。
 まるで、とても気分がよく嬉しくて楽しくて仕方がないキモチを、分かち合って欲しいとアピールしているかのようにさえ感じられる、愛くるしいしぐさです。

 犬は感受性が強い生き物です。気分の高揚を、信頼している飼い主に伝えたくて仕方がない気持ちから、仰向けになってゴロゴロ遊んでいるのかもしれません。
 無防備に仰向けになる愛犬の姿を見ると、守ってあげたいという気持ちが新たになりますね。







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