犬の声帯手術を決意する前に読んでほしい記事
□犬の声帯手術を決意する前に読んで。
声帯手術とは、声帯除去手術のことで、それを選択する多くの飼い主が、愛犬の無駄吠えによる騒音問題の解決をはかるためでしょう。
賛成・反対意見が別れるものではありますが、それは一度置いておき、まずは声帯手術がどういったものなのか、今一度学んでいただければ、と思います。
① 声帯手術の仕組み
犬も私たちと同じように、声帯の振動によって発声する仕組みとなっていますから、その振動部位を切除してしまうことで、発声を抑えていくための手術になります。
では、まずは一般的な手術方法を2つあげてみましょう。
口腔アプローチ法…声帯のみを切る方法(口の中から手術します、どこも着ることはありません。)
咽頭切開法…のど仏がある場所を切開して声帯切除する方法となります。
読んでそのまま、咽頭切開法は口腔アプローチ法よりも大きな手術です。
身体への負担などを考えると、口腔アプローチ法の方が安心感があるような気はしますが、そこは獣医師との相談になると思います。
手術方法における料金、効果の満足度だけではなく、リスクや副作用も含めた上でよく話し合うことが望ましいでしょう。
② 声帯手術にかかる費用
こちらは選ぶ病院によって、含まれる処置等の違いや設定料金の差があるため一概には言えません。
また、半日の入院としての日帰りか、入院か、といったところも変わってきます。
日帰りであれば、4万円程度~といったものではないでしょうか。
費用は抑えられたら助かりますが、安さが理由で行き当たりばったりの病院を選択することはやめましょう。
アフターフォローも重要ですし、愛犬がかかりつけの信頼できる獣医師のもと行って欲しいと思います。
③ 声帯手術のメリット
声帯手術を行う理由をあげれば、やはりトップに出るのが犬の無駄吠え、騒音による近隣問題、これらが改善されることを考えれば、飼育する側の飼い主にとっては大きなメリットであると言えます。
では、犬側のメリットもあることはご存じでしょうか?
例えば、避妊手術をすることで、子宮系の病気のリスクは下がりますよね、
それと同じで、声帯切除をすることによって声帯の病気の予防にもつながります。
絶対的に防げるという程の効果はありませんが、病気の発生率が下がる傾向はあるようです。
④ 声帯切除における後遺症
声帯の一部を切る、とは言っても手術ですから、やはりリスクを伴います。
術後はしばらく出血しますから、口から出血が見られますし、声は出ないといっても犬は吠えます。
そうした結果、傷の治りが遅くなったり、炎症が起きたりしてきちんとしたケアをしなかったりすると傷口が瘢痕化し、気管が狭くなってしまったりすることがあります。
また、手術は成功しているのに、犬が吠える行為をやめないことで声帯が再生し、また声が復活することもあります。
静かにさせることが出来ないから踏み込んだ声帯手術。
術後、安静が必要な時期をどう乗り越えるかが大きく関わってきます。
愛犬が頑張って乗り越えた手術や、決して易くない費用負担を無駄にしないためにも、手術における麻酔のリスクだけではなく、術後におけるリスク・副作用の知識を得ることが重要です。
◯悩み抜いた上での手術。でも、否定的な意見がないわけではない
よく昔の人は、「犬は吠えるのが仕事だ」なんて言いますよね。
それだけ、犬を飼うと言うことは、吠えることを前提に覚悟を決める必要がある、ということだと思います。
それに、意味もなく吠えている可能性は低いですし、老犬であれば痴呆を疑うとか、環境におけるストレスがあるのではないか?などと、吠える行為は健康のバロメーターでもあります。
「ご近所さんに迷惑をかけるから…」
「まだ子供も小さいし、あまり吠えるとうるさくて…」
いろいろな理由があるかもしれません。
ですが、それははっきり言って人間のエゴでしかないでしょう。
今住んでいる環境を考慮した犬種選びから始まります。
ワンルームで大型犬の多頭飼いが難しいように、密集した集合住宅街で「森の鈴」と謳われる声を持つビーグル犬を飼うことも難しいですね。
自己流のしつけでお手上げならば、しつけ教室はどうでしょうか。
無駄吠え対策グッズも多く商品化されていますから、首輪につける微電流が流れるタイプなど、試したことはありますか?
様々な技術が発達した現代だからこそ、すぐに根本的な解決を図ることが出来ますから、まずは出来ることから、出来る範囲のものをする。
犬が、本来どのような動物で、犬にとっての幸せのありかたはどのようなものなのかを、よく考えてみて下さい。
元気いっぱい「ワン、ワン!」とあなたを呼ぶ声がどんなに愛おしいかということを忘れずに、彼らの望む幸せに、彼らの発する声に、いつも応えていける飼い主が増えていくことを、心から望んでいます。

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